エアコンが本当に壊れた
本番前に自宅のEquipment Masterを使ったQAを試していた直後、実際にこう相談する場面があった。
1階のエアコンが点滅してU4って出てる
この一文には、メーカー名、型番、Manualを入れていない。それでも、HomeOpsに登録済みの「1階のエアコン」から型番F253ATSSWを特定し、Error表示U4について公式情報とSupportへ進む入口を作れた。
この記事はU4の原因を解説する記事ではない。設備台帳をAIが参照できる状態にすると、故障時の情報探索UXがどう変わるかを試した記録である。
なぜ「1階のエアコン」で通じるのか
HomeOps #002で、主要設備13台を写真だけから初期登録した。Equipment Masterは設備一覧を見るためだけではない。AIが「この家の場合」を理解するためのContext Layerとして使う。
本番前に4つ試していた
| Test | 結果 | 分かったこと |
|---|---|---|
| うちのエネファームの型番って何だっけ? | PASS | Equipment Masterから対象設備と型番を取得できた |
| 前にエネファームで出たエラーって何だった? | PASS | Trouble Historyから過去Errorを取得できた |
| また家中の水の出が悪くなった。何を確認したらいい? | PASS | 軟水器Bypassで復旧した過去を確認候補として参照できた |
| そろそろ交換した方がいい消耗品ある? | DATA MISSING | 消耗品・交換周期・最終交換・在庫が未登録だった |
3つのPASSより、最後のDATA MISSINGが重要だった。AIが分からなかったのではなく、Masterに必要な情報がなかった。AIの回答可能範囲は、台帳に何を登録しているかで変わる。
従来なら自分で探していた情報
通常は、現物を見る、メーカーを確認する、型番ラベルを探す、Manualを検索する、Error Codeを調べる、Supportを探す、という順になる。
HomeOpsでは「1階のエアコンがU4」から始めた。内部では自然名から設備を特定し、確認済みの型番、公式Manual、Supportへ進む。AIが全部を自動診断したわけではない。前もって登録したContextが、質問の入口を変えた。
AIが何でも分かるわけではない
Equipment MasterはContext、AIはIdentification / Reasoning / Guidance、メーカーやTechnicianはConfirmed Diagnosis / Repairを担う。
今回もU4の内部原因や修理内容をここで推測しない。通電部の分解、冷媒の取り扱い、内部修理をDIYで行う指示もしない。異常時は安全確認を最初に行い、自分で安全に確認できる事実を記録し、必要なら専門業者へ渡す。
Supportまで案内できたことで、次に必要な項目も分かった。Support Provider、Support Type、Support Phone、Support URL、Verified Dateである。連絡先は変わるため、必要なときには公式Sourceで再確認する。
自分でも「設備QA相談」を作る
- HomeOps #002を参考にEquipment Masterを用意する。
設備QA相談のような専用Chatを作る。- 台帳とTrouble Historyを参照できるようにし、次のPromptを入れる。
このChatでは、登録済みの自宅設備台帳とTrouble Historyを参照して、自宅設備について相談します。
私は「1階のエアコン」「給湯器」など、普段使っている呼び方で質問します。対象設備を台帳から特定し、型番が確認できた場合は、その機種を前提に回答してください。
トラブル時は、1. 安全確認、2. 登録設備の特定、3. 確認済みの型番、4. 公式情報・Manual、5. 自分で安全に確認できること、6. 専門業者へ連絡する条件、7. 必要なら最新の公式Support情報、の順で整理してください。
過去のTrouble Historyは参考にしてください。ただし前回と同じ原因だとは断定しないでください。台帳に必要な情報がない場合は推測せず、何が不足しているか教えてください。
Privacy / Safety
- Serial Number、Customer ID、住所、契約情報、Account番号、Token、Secret、家の詳細な間取りは登録・公開しない。
- 実ChatのScreenshotは公開しない。
- 危険な分解、配線・配管操作、冷媒・ガスの作業は案内しない。
次は修理結果をAIへ戻す
HomeOps #003はUSE / FIELD TESTである。次は、AIのHypothesis、TechnicianのDiagnosis、Actual Fix、Trouble Historyをどう戻し、次回の相談で使えるKnowledge Loopにするかを扱う。これがHomeOps #004候補になる。