毎朝、Withingsの体組成計に乗っている。

なるべく測定条件を揃えるため、基本的には、

起床 → 排尿 → 排便前 → 測定

の順番にしている。

でも、ずっと頭の片隅に小さな疑問があった。

排便して体重が減ったら、その重さは体組成計では何として扱われるんだろう。

脂肪なのか。筋肉なのか。水分なのか。それとも骨なのか。

毎日同じ条件で測っていれば、長期的な変化を見るうえではそれほど困らない。

それでも、どう計算されるのかは気になる。

そこである朝、排便の直前と直後にWithingsで2回続けて測ってみた。

排便前と排便後で2回測る

条件はできるだけ単純にした。

朝、いつものように排尿を済ませる。まず排便する前にWithingsで測定。その後トイレへ行き、排便した直後にもう一度測った。短時間の連続測定だ。

結果はこうなった。

指標 排便前 排便後 差
体重 77.655kg 77.400kg −255g
体脂肪率 18.25% 17.98% −0.27pt
推定体脂肪量 14.17kg 13.92kg −250g
筋肉量 60.30kg 60.30kg ほぼ0
体水分率 56.12% 56.09% −0.03pt
排便前後の連続測定。体重は255グラム減、推定体脂肪量は250グラム減、筋肉量は60.30キログラムのまま変化なし
同じ朝、短時間に排便前後で連続測定した1回の実測値。体組成値はWithingsによる推定値。

排便によって、体重は255g減った。 ここまでは特に驚かない。

面白かったのは、その255gが体組成の数字にどう現れたかだった。

255g減ったら、脂肪が250g減った表示になった

排便前の推定体脂肪量は14.17kg。排便後は13.92kg。差は約250g。体重は255g減っている。

つまり今回の測定結果だけを見ると、

体重 −255g
推定体脂肪量 −250g

となった。

もちろん、トイレへ行った数分の間に250gの体脂肪が燃えたわけではない。

Withingsのような家庭用体組成計は、体脂肪や筋肉を直接取り出して量っているわけではない。BIA(生体電気インピーダンス分析)という方法を使い、体重や身体に流した微弱な電流への抵抗などから体組成を推定している。Withingsの公式説明でも、体内水分量などをもとに体組成を推定すると案内されている。

だから、短時間に実際の脂肪が250gなくなった、という意味ではない。

今回確認できた事実は、

排便前後の連続測定で体重が255g減り、Withings上では推定体脂肪量が約250g減った表示になった。

というところまでだ。

一番知りたかった筋肉量は、まったく変わらなかった

でも、自分が本当に知りたかったのは脂肪よりこちらだった。

筋肉量はどうなる?

毎日筋肉量を見ていると、「この数字の中に、消化管の中身まで何らかの形で入っているのでは?」という疑問がずっとあった。

もし排便して255g軽くなったときに筋肉量も200g減るなら、毎朝見ている筋肉量の解釈もかなり変わってくる。

ところが今回、

排便前:60.30kg
排便後:60.30kg

だった。

筋肉量はほぼ変化なし。

これが今回、一番知りたかった結果だった。

だからといって、「排便の重さは必ず脂肪として計算され、筋肉には絶対に影響しない」とは言えない。今回の1回だけの測定結果だからだ。

それでも少なくとも今回については、255gの体重減少に対して、筋肉量は動かず、推定体脂肪量が約250g動いた。 という結果になった。

体脂肪率が0.27ポイント下がっても、脂肪が減ったとは限らない

体脂肪率も、18.25% → 17.98% と0.27ポイント下がった。

ダイエット中に朝この数字だけ見たら、「昨日より体脂肪率が下がった」と喜びたくなる。でも今回、その間にやったことは排便だけだ。

これは、家庭用体組成計の単日の数字を見るときに覚えておきたい。体脂肪率や筋肉量は、体重と同じように直接そのものを量っている数字ではなく、推定値を含んでいる。だから毎日の小さな上下だけを見て、「脂肪が減った」「筋肉が落ちた」と判断するのは難しい。

Withingsも、体組成値は体内の水分量などで日中に変動しうるため、同じ条件・同じ時間帯で測ることを案内している。公式サポート

毎朝同じ条件で測っていた理由が、少し見えた

自分は以前から、起床 → 排尿 → 排便前 → Withings という順番を基本にしている。今回の実験をしたから、この測定ルールを始めたわけではない。毎日の比較条件をできるだけ揃えたかったから、以前からそうしていた。

でも、「排便したら、その重さは脂肪なのか、筋肉なのか、水分なのか」という疑問は、ずっと少し残っていた。

今回の1回だけで家庭用体組成計の仕組みを解明したわけではない。それでも、自分が一番気になっていた筋肉量は60.30kgのままだった。

一つ、頭の中のモヤモヤが取れた。排便した後だけに、文字どおり少しすっきりした。

すると、次の疑問が出てきた

一つ分かると、また気になる。

では、排尿の前後ではどうなる?

尿なら水分だ。排尿して体重が減ったとき、Withingsでは、体水分、体脂肪、筋肉のどこが動くのだろう。

さらにもう一つ。

水を500mL飲んだ直後はどうなる?

500mLの水を飲めば、直後の体重はおおむね500g増えるはずだ。では家庭用体組成計は、その約500gを何として推定するのか。水分なのか。筋肉なのか。脂肪なのか。

排便では、今回こうなった。次は別の方法で体重だけを動かしてみれば、また違う結果になるかもしれない。

毎朝乗っている体組成計なのに、考えてみるとまだ分からないことが結構ある。

排便の次は、排尿と水500mL。

また実際に測ってみる。