HESTAから、太陽光とPowerwallの関連手続のために、印鑑証明書と建物の全部事項証明書を急いで用意するよう求められた。

オンラインなら簡単だと思ったが、実際にはいくつか迷う場所があった。

そもそも、家屋番号が分からない。申請を送信できても、すぐには支払えない。支払いが終わっても、手続はまだ続いていた。

2026年10月5日、実際にオンラインで請求したときの記録を残しておく。

太陽光設置で、突然「全部事項証明書」が必要になった

太陽光とPowerwallの導入を進める中で、HESTAから書類の依頼が来た。

求められたのは、印鑑証明書と「建物登記簿謄本(全部事項証明書)」。

まず迷ったのは、書類の呼び方だった。

建物登記簿謄本、登記事項証明書、全部事項証明書。同じ書類を指しているのか、それぞれ違うものなのか。依頼の名前と申請画面の名前が違うだけでも、初めてだと立ち止まってしまう。

今回の依頼を、オンライン画面では「建物」の「登記事項証明書」を請求し、その対象を「全部事項」にする、という選択に落とし込んだ。

今回HESTAからは、「売電するための申請に必要」と説明された。

資源エネルギー庁のFIT・FIP制度に関するFAQには、発電設備の設置場所や屋根設置太陽光に関する登記簿謄本の説明がある。申請区分や設置条件によって必要書類は異なるため、これは「売電契約そのものに、登記簿謄本が必ず必要」という意味ではない。今回の私の場合は、HESTAから申請を進めるために必要と案内された。

最初の壁は、家屋番号が分からないこと

申請に進む前に、自分の建物を指定するための家屋番号が分からなかった。

住所なら分かる。でも、その住所をそのまま入力すればよいのか。

家にある書類を探した。

  • 住居番号付定通知書
  • 市民税関係の書類
  • 固定資産税納税通知書

住居表示と家屋番号は別だった

住居番号付定通知書には番号が書いてある。

これかと思ったが、その番号は住居表示だった。今回探していた家屋番号ではない。

普段使っている住所の番号と、登記で建物を指定する番号は別だった。書類に番号があるからといって、そのまま使えるわけではなかった。

結局、法務局へ電話した

書類だけでは分からず、府中支局へ電話した。

今回の電話では、まず地番を確認すること、固定資産税関係の書類で確認できること、地番と家屋番号が同じケースが多いことを教えてもらった。

これは、今回の問い合わせで受けた案内だ。どの建物でも地番と家屋番号が同じ、という話にはしない。

確認した地番を使ってオンライン検索すると、今回の建物が1件ヒットした。ここでようやく、請求する建物を選べた。

オンラインで申請してみた

利用したのは、法務省の「かんたん登記・供託申請」。

申請者登録をしてログインし、「登記事項証明書(土地・建物)の請求」へ進んだ。

建物を検索

物件を指定する方法では、オンライン登記情報検索を使った。

「建物」を選び、所在地を指定して、確認した番号で検索する。検索結果は1件だった。

家屋番号が分からず止まっていたが、電話で受けた案内をもとに地番を確認したことで、申請を進められた。

「全部事項」を選ぶ

証明書の種類は「登記事項証明書」、請求の対象は「全部事項」を選んだ。

証明書の種類で登記事項証明書、請求の対象で全部事項を選択した画面

「登記事項証明書」と「全部事項」は、別々の項目で選ぶ。物件情報は画像から除いている。

今回の請求内容は次のとおり。

項目 今回の選択
不動産の種別 建物
証明書の種類 登記事項証明書
請求の対象 全部事項
通数 1通
共同担保目録 除く
信託目録 除く

この選択は、今回の申請の記録だ。別の手続でも同じ選び方でよいかは、提出先の要求による。

東京法務局での窓口受取を指定

受取方法は「窓口受取」、受取先は「東京法務局」にした。

オンラインで請求して、紙の証明書は窓口で受け取る。今回はこの形で進めた。

一番分かりにくかったのは申請後

建物を選んで、証明書の種類を指定して、送信する。

ここまでできれば終わりに近いと思ったが、もう少し続きがあった。

送信完了しても、すぐ納付できない

申請を送信した直後は、処理状況が「到達・受付待ち」だった。納付はまだできなかった。

申請データの登録を知らせる到達通知の詳細画面。個人情報と識別番号はマスク済み

申請直後の「到達通知」。この画像に写っているのは、申請データが登録されたというお知らせで、手続終了の通知ではない。

今回の記録では、申請受付は13時23分58秒。納付情報が発行されたのは13時25分15秒だった。

差は1分17秒。

長い待ち時間ではない。でも、その間は「送信したのに、なぜ支払えないのか」が分からなかった。

送信完了と、納付できる状態になることは、別の段階だった。

納付済みでも終わりではない

納付情報が出たあと、Pay-easyで支払った。支払完了は13時31分48秒。

今度こそ終わりかと思ったが、「納付済み」と「手続終了」も別だった。

申請送信完了 ≠ 手続完了。納付済み ≠ 受取可能。

支払ったかどうかだけでは、窓口へ受け取りに行く判断ができない。処理状況を確認する必要があった。

最後に見るのは「手続終了」

今回、手続終了を知らせるメールは確認できなかった。

そこで、メールを待つだけでなく、申請画面の「最新の処理状況に更新」を使って確認した。

17時5分に画面を見たとき、処理状況は「手続終了」、納付状況は「納付済み」になっていた。

処理状況が手続終了、納付状況が納付済みとなった画面。更新日時は2026年10月5日14時54分

17時5分に確認した画面。更新日時は14時54分で、処理状況は「手続終了」。申請番号はマスクしている。

ここで、申請したこと、支払ったこと、手続が終わったことを分けて見る必要があると分かった。

今回メールを確認できなかったからといって、「完了メールは来ない」とは言えない。ただ、急いでいるときは、メールだけを待たずに自分で画面を更新した方が状況をつかみやすかった。

実際にかかった時間

2026年10月5日の記録を並べると、次のようになる。

時刻 記録
13:23:58 申請受付
13:25:15 納付情報発行。受付から1分17秒
13:31:48 Pay-easy支払完了。納付情報発行から6分33秒
14:54 画面に表示された更新日時。この更新時点で「手続終了」
17:05 自分で画面を確認し、「手続終了」に気づいた

支払完了から、画面の更新日時までは約1時間22分だった。

ただし、14時54分にリアルタイムで確認したわけではない。「14時54分ちょうどに処理が完了した」とは断定できない。

自分が手続終了に気づいたのは17時5分。システムに表示された時刻と、自分が確認した時刻は分けて記録しておく。

翌日、東京法務局で受け取った

受取先に指定した東京法務局へ、実際に行った。

出発前にChatGPTへ最寄り出口を聞き、地下鉄の6番出口から地上へ出た。出口までは問題なかったが、地上の周辺案内図は初めてだと少し分かりにくい。結局Google Mapsを使い、東京法務局まで約300m、歩いて5分ほどだった。

東京メトロ6番出口の案内

6番出口地上にあった周辺案内図

九段第2合同庁舎に着いたものの、館内案内だけではオンライン請求した証明書の受取場所が分からなかった。受付で尋ねると、今回の個人の不動産関係は4階と案内された。

九段第2合同庁舎にある東京法務局の表示。人物が写らない範囲に切り取っている

4階の不動産窓口を示す案内。人物が写らない範囲に切り取っている

窓口で「オンライン申請して窓口受取にした」と伝えた。すると受取用紙を渡され、申請番号、受取人、住所、通数を書くよう案内された。オンラインで入力した情報を、紙にも長い申請番号から書き直すことになるとは思っていなかった。

本人確認書類を求められることはなく、ほかに提出するものもなかった。用紙を出してから証明書を受け取るまで約10秒。オンライン申請では何度も迷ったのに、窓口での受取は拍子抜けするほど速かった。

4階には証明書発行請求機のコーナーもあった。掲示には、地番や家屋番号が分かる人は申請書なしで利用できると案内されていた。今回はオンラインで請求・納付済みだったので使っていない。

東京法務局の証明書発行請求機コーナー

登記事項証明書は誰が請求できる?

法務局の土地・建物の登記事項証明書に関する案内では、不動産の登記事項証明書は誰でも請求できるとされている。一方で、対象の土地や建物を特定するため、土地なら地番、建物なら家屋番号が必要になる。住所の住居表示だけでは特定できない場合があることも、登記・供託オンライン申請システムのFAQに説明されている。

今回、窓口で本人確認書類を求められなかったのは私の受取時の経験だ。誰でも請求できるという公式案内と合わせて理解できたが、物件を特定する情報と所定の手数料は必要になる。

法務局のオンライン請求案内では、窓口受取の場合、申請番号・受取人の氏名と住所・通数を記載したメモなどを窓口へ提出できると説明されている。今回渡された用紙へ同じ情報を書いたのも、その受取手続の一つだった。

印鑑証明書は帰りにコンビニで

HESTAから同時に求められていた印鑑証明書は、法務局からの帰りにミニストップで取得した。

マイナンバーカードを使い、店内のマルチコピー機で印鑑登録証明書を発行する。こちらは簡単だった。拍子抜けするくらい簡単だった。

同じタイミングで用意した書類でも、登記事項証明書は家屋番号やオンライン申請後の状態、窓口の場所で何度も迷った。一方、印鑑証明書はコンビニで取得できた。この差も今回実際にやってみて分かったことだった。

急いでいる人に伝えたいこと

今回、迷った場所は大きく二つだった。建物を指定する番号と、申請後の状態だ。

家屋番号が分からないときは、手元の書類の番号をそのまま使わず、何の番号なのかを確認する。私の場合は、府中支局へ電話し、地番を確認して検索を進められた。

申請後は、送信できたことや支払えたことだけで終わりにしない。急ぎなら「最新の処理状況に更新」で画面を確認し、処理状況の「手続終了」まで見る。

今回、一番覚えておきたいのは、家屋番号を住所から推測しないこと。納付済みだけで安心せず、処理状況の「手続終了」を確認すること。そして窓口受取なら、申請番号をすぐ出せるようにしておくことだ。

最後に委任状を書いて、HESTAへ郵送する。

手続が難しい制度だったというより、どこを見ればいいか分からない場所が何度もあった。オンライン申請では迷い続けたのに、窓口での受取は約10秒だった。その差が、今回一番印象に残った。